3. 設定ファイルと各種メモリ
設定ファイル
ファイル名 | 説明 | 保存場所 |
---|---|---|
startup-config | 起動時に読み込まれるファイル。電源を切っても消えない。ルーターやスイッチに設定をおこなっても自動で繁栄されないので、保存したい場合は手動で保存する。 | NVRAM |
running-config | 再起動すると消えてしまうファイル。設定を変更するとリアルタイムで反映される。現在の設定を保存したい場合は、この内容をstartup-configにコピーする必要がある。 | RAM |
ルーターのメモリ領域
RAM
保存される内容)running-configなど
読み書きが可能で、電源をオフにすると内容が消える。機器が動作さいている際に使用しているファイルやデータが保存される。例えば、running-configや、パケットやフレームを一時的に格納するバッファ、ルーティングテーブルなど。
NVRAM
保存される内容)startup-config、コンフィグレーションレジスタ
読み書きが可能で、電源をオフにしても内容が消えない。保存されたstartup-configの他に、機器の起動モードを決めるための値であるコンフィグレーションレジスタが保存されている。コンフィグレーションレジスタの値は以下がある。
値 | 起動時の動作 |
---|---|
0x2100 | ROMモニタで起動する |
0x2102 | 通常どおりにIOSや設定を読み込んで起動する(デフォルト) |
0x2142 | パスワードリカバリの際に使用される値で、初期状態で起動する |
ROM
保存される内容)POST、Bootstrap、ROMモニタ
読み込み専用で、電源をオフにしても内容は消えない。POSTやBootstrap、ROMモニタなど、ルーターの起動やハードウェアチェックをおこなうためのプログラムが保存されている。
プログラム | 説明 |
---|---|
POST | ハードウェアのチェックなどをおこなう |
Bootstrap | OSをロードする |
ROMモニタ | パスワードリカバリの際などに利用される |
フラッシュメモリ
保存される内容)IOS
読み書きが可能で、電源をオフにしても内容は消えない。CiscoのIOSのイメージが保存されている。